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「家族」について考えてみた。

それぞれの家族には、それぞれの「物語」がある。

これは、さまざまな読書体験から、私がひしひしと感じていることです。

ぼんやりと家族について考えていたら、今年の母の日も父の日も何もしてないことに気づきました…。

家族
それは、とても難しいテーマです。

家族
それは、「自分」のことを考えるよりも、もっと重く、深く、壮大なテーマです。

家族が大好き!という方がいる一方で、疎遠になっていたり、できる限り会いたくないと思っている方がいます。

自分だけではどうにもならずに、悩んでいる方がいます。

正直、家族についての記事を書こう。と思いたったものの、なかなか筆が進みませんでした。

みなさまからどんなふうに思われるか、嫌な思いをさせないだろうか、ついつい考えてしまうから。

それでも、私が影響を受けた、さまざまな「家族の形」を知って欲しい。

そう思って、勇気を出してこのnoteを書きました。
よろしければぜひご覧ください。

〜読みやすい本を中心にまとめています。〜

「家族」について考える。おすすめ本3選

永遠のおでかけ 益田ミリ

益田ミリさんが、お父さんとの思い出やお別れ、その後について綴ったエッセイです。

とっつきにくくて不器用なところがあるけれど、ところどころに溢れるやさしさ。

居て当たり前だと思っていた人がいなくなってしまうこと。

「もっとこうしてあげればよかったな」
「あのとき、お父さんはどんな気持ちだったんだろう」

きっと、どう頑張っても「親孝行できた!!」と胸を張って言える人のほうが少ないのではないでしょうか。

だからこそ、何気ない日常を大切にしようと感じます。

お別れはつらい。
それでも、やってくるものだから。

「永遠のおでかけ」
この表現に胸を打たれました。

わかっていても切なくて、やっぱり号泣してしまうのですが…。


⏩益田ミリさんのこちらの本もオススメです!


家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった 岸田奈美

岸田奈美さんの独特の表現にはいつも胸を打たれます。
驚くほどの出来事がわんさか起きる岸田さん、先日はお祓いの際にこんなことが‥!


早くに亡くなられたお父さんと、車椅子ユーザーのお母さんと、ダウン症の弟さん。

「大変そう」と言われることが多い岸田さん。私自身もそう思っていました。

でも、全然違った。
むしろ真逆でした。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
このタイトルを見て。
そしてこの本を読んで。
自分の思考は浅はかだったと感じました。

幸せで溢れた毎日。

日常のちょっとしたハプニングに対する岸田さんの鋭いツッコミが面白すぎて、声を出して笑ってしまいます。
心がじんわりあたたかくなる部分もあり。

今を全力で駆け抜ける岸田さん一家から目が離せません!

岸田奈美さんのこちらの本もぜひ!続編です。



かか 宇佐美りん

「推し、燃ゆ」で話題になった宇佐美りんさんのデビュー作。

ととが出て行ってから、精神的に不安定になってしまったかかと、それに振り回される、うーちゃんたち。
読み進めていくとだんだん浮き彫りになる家庭内の軋轢。

うーちゃんのかかへの思い、かかのうーちゃんへの思いに、胸が締めつけられます。

「愛とは何か」について考えさせられる一冊。必見です。

宇佐美りんさんの最新作のこちらも、是非チェックしてみてくださいね!

BOOK HOTELで、家族に思いを馳せてみる。


BOOK HOTEL 神保町には、まだまだたくさんの「家族にまつわる本」が置いてあります!

母の日や父の日を忘れてもいい。
想いを伝えられなくても、好きになれなくてもいい。

でも、たまには、それぞれの方がそれぞれの方法で、ご家族について改めて考えるきっかけになればなと思っています

このご時世。
帰省するのが難しい方は、当館で読書をして、家族について考えてみませんか…?

選書・文章:スタッフ石原
編集:moon(支配人三浦)


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