「なんか疲れたシンドイ・・・」時に癒してくれるオススメのエッセイ3選
天気予報をみると最高気温が30度超えの暑い日が続きますね。
そんな暑さのなか、疲れがだいぶたまっているのではないでしょうか。
肉体的な疲れにくわえ、学校や会社の人間関係にも疲れ、へとへとになってしまう時がありませんか?
今回は、「なんか疲れたシンドイ・・・」時にあなたの心をほぐしてくれるオススメのエッセイを3冊紹介します。
“晴耕雨読”という四字熟語がありますが、ここまで暑いと外に出るのもおっくうになりますよね。そんなときは“晴読雨読”で涼しい家で癒しの本を読んでリラックスしちゃいましょう。
おつかれ、今日の私。 ジェーン・スー
コラムニスト、ラジオパーソナリティーと幅広く活躍されているジェーン・スーさんの著書。
タイトルどおり、疲れているあなたに読んでほしい1冊。スーさんが紡ぎだす言葉は心にビタミンを投入してくれます。
仕事もプライベートも何もかもがうまくいかない。自分だけが頑張ってバカみたいと感じる時ありませんか?
スーさんはそんな時に「しっかりせい!」と根性論を唱えるでもなく、戦略的な打開策を提示するわけでもありません。
自らの感情が求めるものを注意深く観察して、自分のことをいつも以上に大切にする。
こういう時は、自分を最高に甘やかしていいと言ってくれています。
気の合う友達と焼肉をたらふく食べるのもよし。スーパー銭湯やスパで癒され、その後はマッサージのフルコースに行くのもよし。家で元気がでる映画を観るのもよし
そう、すごくナチュラルに寄り添ってくれるのです。
電車の中で本を読む 島田潤一郎
人生を救ってくれるのは本のなかの何気ない言葉だったりする
この本の見開きには、著者が一番伝えたいと思われる言葉が記されています。
私自身、何度本の中の言葉に救われてきたことかと、しみじみ感じました。
著者は1人で出版社を切り盛りしている島田潤一郎さん。
島田さんの日常と過去読んできた本を紹介しながら、生きているなかで本当に大切なものとは何か、そんなことを考えさせられる1冊です。
ちなみに皆さんは電車のなかで本を読まれますか?
電車に乗ったさいに周りを見渡すと、多くのひとがスマホと睨めっこしていて、本を読んでいる人を見かけることって少ないですよね・・・
ただ、読んでいるひとを見かけると自然と目がいってしまう。それはたぶん、本を読んでいる姿が美しいからなんだと思います。
近年、動画やまとめサイトといった、タイムパフォーマンスを重視するコンテンツが増え、読書を非効率と考えるひとも少なからずいるでしょう。
ただ、本は動画と違い早送りできないからこそ、思いがけない言葉に出逢える可能性があります。
悩んだり苦しんでいるとき、救ってくれるのは手に取った本のなかの何気ない言葉だったりするのではないでしょうか。
島田さんは読んで欲しい人の顔を想像しながら1冊1冊とても丁寧に本を作られています。
興味がある方は、夏葉社の本も手に取ってもらいたいです。
天然日和 石田ゆり子
俳優として活躍されている石田ゆり子さんのエッセイ。
彼女の柔らかく誠実な人柄が出ていて、温かいスープを飲んでいるような優しい気持ちにしてくれます。
石田さんはワンちゃん、ネコちゃんと一緒に暮らし動物愛好家としても有名です。
ご本人曰く動物は神様に近い存在であり
「人間だけが、自分以外のものになろうとする」と言及しています。
「あ~これは真理だな」と感服してしまいました。
動物が他のいきものになりたがっているようには見られないですよね。
そもそも、動物達には自己と他者という概念があるのか。
考えだすときりがない・・・
自分意外の誰かに対して、憧れや嫉妬の感情を持ってしまう気持ちはすごくわかります。
その気持ちをプラスに変えることができればOKですが、マイナスの感情に陥り「自分なんて・・・」と自ら呪いをかけないでほしい。
人それぞれ良いところ、悪いところがあります。
石田さんも余裕がある大人のイメージがありますが、このエッセイの中だとカッコ悪いところや、情けないところも赤裸々に綴っています。
ありのままの自分をさらけ出しているからこそ人間味があって素敵なんだと感じました。
「自分は自分、そして最高!」
他の人にとやかく言われる筋合いなんてない、自分らしく生きてやりましょう。
頑張りすぎている自分に息抜きを
頑張ることも必要ですが、まずは自分自身を大切にしてあげましょう。疲れがたまっていたら、素直に心の声に耳を傾けることです。
疲れているとき、読書をしても内容が全然頭にはいってこない経験は本好きの人にとってはあるあるだと思います(笑)
すこ~しでいいです。
気持ちに余力が出てきたら、本を手に取り何気なくページをめくってみましょう。そうすれば、きっとあなたに豊かな時間や元気になる言葉を与えてくれるでしょう。
ライター:Reo
(note:https://note.com/book_tell)