ミステリと紅茶のマリアージュはいかが。
皆さんは読書のお供に何を飲んでいますか?
ミステリと紅茶が大好きな私は、都度その探偵に似合いそうな紅茶をセレクトするのが楽しみなんです。
ちなみに、今はリチャード・オスマン『木曜殺人クラブ』のお供に、スモーキーアールグレイを。(エリザベスをイメージ。)
そこで、今回のnoteでは、そんな私が、様々な推理小説とそのお供にぴったりな紅茶をご紹介していきたいと思います。
ミステリの女王と呼ばれた、アガサクリスティーも愛した紅茶。
あなたも読書のお供にいかがでしょうか。
①アガサ・クリスティーの愛した紅茶 「ラプサンスーチョン」
このお茶は『そして誰もいなくなった』などの推理小説で有名なアガサクリスティーが愛した紅茶として有名です。
茶葉を松葉で燻したスモーキーな香りが特徴の紅茶で、渋みの少ないさっぱりとした味わい。
チーズやチョコレートなどによく合います。
独特な香りに最初は驚くかもしれませんが、ハマるとなかなか抜け出せないんです!
②斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』 探偵:青岸焦 「ダージリン セカンドフラッシュ」
テッド・チャンがお好きな方は既にお気づきかと思いますが、こちらは、「地獄とは神の不在なり」のオマージュ作品です。
『楽園とは探偵の不在なり』はいわゆる特殊設定ミステリで、特殊な状況下における殺人事件を題材としたミステリになります。
苦い苦い過去を持つ探偵、青岸焦。
そんな彼にはダージリンのセカンドフラッシュを。
ちなみに、ダージリンにはファーストフラッシュ(一番茶・春茶)、セカンドフラッシュ(二番茶・夏茶)、オータムナル(秋摘み)があり、それぞれ味わいが異なります。
セカンドフラッシュは香り高くコクも深いですが、他の季節の茶葉よりも渋みが強いのが特徴。
その香り高さから、「紅茶のシャンパン」とも呼ばれるダージリン。
その中でもほろ苦いセカンドフラッシュをお供に、苦悩の探偵、青岸焦の行く末を辿ってみるのはいかがでしょう。
③遠坂八重『ドールハウスの惨劇』 探偵:たこ糸研究会 「ヌワラエリア」
この「たこ糸研究会」の蓮司・麗一は友人同士で仲が良く、学園生活のシーンでは真っ直ぐな性格の蓮司と、変人だけれど人の心を察する優しい麗一のほっこりした会話を読むことができます。
凄惨な事件が起こるシーンとの温度差が素晴らしい作品です。
そんな『ドールハウスの惨劇』のお供にはヌワラエリアがおすすめ。
ヌワラエリアはスリランカの最も標高の高い冷涼な地帯で栽培される茶葉です。
ストレートでは緑茶のような苦味とコクに富んだ、さっぱりとした飲み口を楽しむことができ、淹れるとふわりと優雅な花香が漂います。
ミルクを入れればほっこりした甘みを楽しむことができ、ひとつの茶葉で2通りの楽しみ方をすることができる紅茶です。
たこ糸研究会の2人がほのぼのとした学園生活に、じりじりと惨劇の夜が近づいてくる本作。ミルクを入れたヌワラエリアを飲んだあと、ストレートで淹れて”惨劇”を乗り越えるお供にしてはいかがでしょう。
ご紹介した紅茶が飲めるお店リスト🫖in京都
ラプサンスーチョンが飲めるお店はこちら。
スモーキーアールグレイが買えるお店はこちら。
ダージリンが買えるお店
ヌワラエリアが買えるお店(通販)
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書いた人:BOOK HOTEL 京都九条スタッフ O
監修:BOOK HOTEL 神保町 moon