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「いつも心の絆創膏になってくれる」”本屋大賞4年連続ノミネート”青山美智子さんの作品を紹介。

私は本を読むとき、好きな言葉があると
忘れないように付箋をつけるようにしています。

家の本棚を眺めると付箋だらけの本がいくつかあり、青山美智子さんの作品が多いことに気づきました。

青山さんの作品の特徴は「これは私の話をしているのだろうか・・・?」と感じてしまうほど共感性の高い心理描写と、一歩踏み出す勇気を与えてくれるあたたかい言葉。

また、オムニバス形式でお話しごとに主役が変わるので、必ずと言っていいほど自分と境遇が近いキャラクターに出会えます。

そんな青山さんの作品は、書店員が「いま、いちばん売りたい本」を決める”本屋大賞”で4年連続ノミネートされています。

ちなみに2004年から始まった本屋大賞で、4年連続ノミネートされたことがあるのは青山さん1人しかいません。

一般の読者に愛され、書店員の方々にも厚く支持される青山さんの「本屋大賞歴代ノミネート作品」を今回ご紹介します。


お探し物は図書室まで

迷ったときの道しるべになってくれる

舞台は町のコミュニティーハウスの中にある小さな図書室。

そこにいる司書の小町さんは、それぞれの悩みを抱えた登場人物達に、本の選書を通じて一歩前に踏み出す勇気を与えてくれます。

小町さんは、ただリクエストにそった内容の本を選書するだけではありません。

その中には必ず一見なんの関係もなさそうな本が入っています。

例えば、「パソコンの使い方が載っている本」のリクエストに対して

『EXCEL 初めての教科書』
『ゼロからスタートするワード&エクセル入門』

ここまでは順当だと思いますが、そのなかに子ども用の絵本『ぐりとぐら』がまぎれています。

『ぐりとぐら』は食べるのが大好きな野ねずみのお話しで、エクセルもワードも出てこないはず・・・

なぜ小町さんは『ぐりとぐら』を選書したのか?

小町さんが放つ何気ない一言には、等身大の自分を肯定してくれる優しさがあります。

今いる場所に不満はない。
だけど、新たな一歩を踏み出したい。

そんな方におすすめの1冊です。


赤と青とエスキース

パートナーをもっと大切にしたくなる

1枚の絵から繰り広げられる「愛」をテーマにした物語。

一般的に「愛」=恋愛感情の意味合いがつよいですが、相手を思いやる気持ちがあればそれは「愛」と言えるのはないでしょうか。

本作では「愛」について、恋人・師弟・ライバルなど様々な形で描れています。

生きていくなかで、人との繋がりは切っても切れないものです。嬉しいこと悲しいこと、ほとんど人が関係していますよね。

そのなかでも特に、パートナーと言える人の存在は大きいです。

些細なことでケンカをして関係が悪化するときもあれば、お互いを尊重しあうことで絆が深まることもある。

この物語を読むと、大切な人をもっと大切にしたくなります。

そしてクライマックスには、点と点が滑らかに線に繋がるような心地よい読書体験ができます。


月の立つ林で

人と人は見えない糸で繋がっている

月にまつわる豆知識を紹介するポッドキャスト番組『ツキない話』。

様々な悩みを抱えた番組のリスナーたちは、『ツキない話』で話される月のことと自分の境遇を重ね合わせ、新たな一歩を踏み出すヒントを見出していきます。

この物語を読んでいると、私たちは見えないところで誰かの救いになっていることに気づきます。

例えば、仲のいい友人とのお喋りにしたって相手を救っていると思います。

愚痴を聞いてもらえる、話に相槌をうってもらえる。些細なことかもしれませんが、これだけでも気持ちが救われることってありますよね。

本作は紙の本で読むのもいいですが、音声コンテンツ(Amazonオーディブルなど)で聴くとまた違ったよさがあります。

月が綺麗な夜に『月の立つ林で』を聴きながらする散歩は、きっと至福な時間になりますよ。


リカバリー・カバヒコ

心の傷をリカバリー

団地に囲まれる小さな公園にあるカバのアニマルライドには不思議な力があります。

それは自分の身体の痛むところと同じ箇所を触ると症状がよくなる。

人呼んでリカバリー・カバヒコ

本作の登場人物たちも、日々の生活のなかで人間関係やストレスから身体の調子が悪くなり、カバヒコにリカバリーをお願いします。

もちろん、カバヒコはただのアニマルライドなので、会話ができるわけでもなく、ましてや魔法が使えるわけでもありません。

けれども、カバヒコに心のうちを正直に話すことで自分の本当の気持ちに気づき、そこから不思議と状況が好転していくんです。

結局、私たちが抱えている悩みのほとんどは、自分で作り出しているもの。

もし、家の近くの公園にアニマルライドがあったら、誰もいないときにこっそり心のうちを明かしてみてはいかがでしょうか?


最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました!

今回は青山美智子さんの作品にスポットをあてて紹介しましたが、他にも本屋大賞にノミネートされた魅力的な作品は数多くあります。

もちろん、BOOK HOTEL神保町にも過去のノミネート作品を多数揃えていますので、是非この機会にお越しください。


予約は↓から

ライター:Reo


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