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本を読むことで見える世界が変わる。「読書」がもたらす効果とは?

BOOK HOTEL 神保町の記事を見てくださっている方は、本が好きな方が多いのではないでしょうか。

しかし、周りを見渡すと本好きって案外いない気がします。

書店・図書館・出版社などにお勤めの方は、あまりピンとこないかもしれませんが、少なくとも私の周りには殆どいません・・・

そのため「本好きな人」は稀有な存在だと感じます。

SNS、Netflix、YouTube、アプリゲーム。これだけコンテンツが溢れかえっていたら、本を読むことの優先順位が下がるのも無理ないですよね。

本を読まなくなった?

学生の頃は本をよく読んでいたが、社会人になり時間がなくなったことで、本を読まなくなった方も多いのではないでしょうか。

今、そんな思いを抱いた多くの人の共感を呼んでいるのが『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』。

発売から1週間で累計発行部数10万部突破のベストセラー作品。

この作品は日本の近代以降の働きかたと読書の関係から、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか?」を書評家の三宅香帆さんが紐解いていく1冊。

ノイズだらけの読書

本作では現代人が、スマホは見られるのに本を読めない理由をこう語ります。

本が読めなくてもインターネットができるのは、自分の今、求めていない情報が出てきづらいからだ。

出典:なぜ働いていると本が読めなくなるのか

こちらが欲していない余計な情報まで入ってくるのが嫌ということ。本好きな人から言わせれば「そこがいいんじゃない!」となりますが、情報過多な時代だとノイズに感じる人が多いんでしょうね。

読書が私たちにもたらすものとは?

私たちの世界は半径数キロメートルの範囲で完結してしまう。しかし、本を読み思想を膨らませることで、その世界をいくらでも広げることができます。

こちらは本を読む人、読まない人で見えている景色の違いを表現した風刺画です。

本を読み視座が高くなれば、必ずしも幸せになるとは限らない。むしろ本を読まず、世界がお花畑に見えている人の方が幸せなのかもしれません。

それでも本を読み学び続ける人になりたい。
積み重ねた読書量は、私たちを高みに連れていってくれると信じたい。


ここからは「読書が私たちにもたらすものは何か?」を考える本を紹介していきます。

様々な視点から物事を捉えることができる

生きているなかで、自ら経験できることには限りがあります。

しかし、本を読むことで歴史上の偉人・企業の経営者・一流のスポーツ選手など、出会うことが叶わないひとたちの人生を疑似体験できる。

この疑似体験を通じて、様々な視点から物事を捉えることができるようになります。

様々な視点から物事を見れると世界が広がる。
そして、考えかたの幅が広がり思考が柔軟になる。

コミュニケーション能力が高いとは、ディベートが上手いことや、間が途切れないように話せることではなく、違った価値観を持つ他者と折り合いをつける能力ではないでしょうか。

本を読むことは、物事を多角的に捉える視点を私たちにもたらしてくれます。

自分の頭で考える力が養われる

スマホでなんとなく見たニュースサイトの情報を全然覚えていないことってありませんか?なぜ、覚えていないかと言うと、自分の頭で考える作業をしていないから知識として定着しないんです。

では、どうすればいいか?

「自分の頭で考える習慣」をつけることです。

最初はうまくいかなくても、慣れてくると「あれ、○○ってこう言うことなのかな?」と自然と考える癖がついてきます。

スマホだとどうしても誘惑が多く、じっくり腰を据えて考えることが難しい。いっぽう、本だと目の前の1冊に集中できると言う利点がある。

ただ、本を読むさいもスマホを近くに置いていたら、つい手に取ってしまいますよね・・・そのため、スマホは隔離して本と向き合い考える時間を作りたいですね。

考えることを習慣化できれば、自分の軸ができます。
軸ができれば世間の常識や空気にとらわれず、自分を信じられるようになります。

自分を救う”言葉”に出逢える

お腹が空いたらご飯を食べる
疲れたらゆっくり休む

同じように心が乾いているときは、自分を励ましくれる言葉を探せばいいんです。

死の床にある人、絶望の底にある人を救うことができるのは、医療ではなくて言葉である。宗教でもなくて、言葉である。

出典:あたりまえなことばかり

『読書のちから』の著者若松英輔さんは、哲学者池田晶子さんのこちらの考えに鮮烈な印象を受けたそうです。

絶望にいる人を救うのは医療・宗教でもなく言葉。
私たちが想像する以上に、言葉には大きな力が秘められています。

本を読むと自分の中にはない沢山の言葉に出逢える。辛いときや悲しいとき、本からもらった言葉が私たちの心に再び火を灯してくれるでしょう。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます!

いつもはお題にそった本を紹介していますが、今回は「読書」について考える内容にしました。

「本を読みたいけど、どれから手にとればいいかわからない・・・」
「普段は好きなジャンルの本しか読まないので、価値観を広げるような本を知りたい」

もし、このような悩みを抱えているなら、当ホテルの「ブックカウンセリング」をオススメします!

あなたにあったとっておきの1冊をブックコンシェルジュが紹介してくれます。


ライター:Reo


最後までご覧いただき、ありがとうございます。 ぜひあなただけの1冊を探しに、遊びに来てくださいね。