絵本は、ハイスペックな創造物だと思うー。BOOK HOTEL 京都九条の選書物語。
2024年3月にOPENしたBOOKHOTEL京都九条。早いもので、まもなく半年が経とうとしています。まだまだ模索中ではありますが、支配人はじめスタッフ一同の「本が好き」という気持ちとともに、成長中です!
ぜひ一度足を運んでいただき、本にまみれた京都の旅をお楽しみいただきたいです…!
これから、こちらのnoteでは本の紹介を含む館内のご案内やスタッフおすすめの過ごし方、さらには地元ならではの京都のプチ情報なんかもお届けしていく予定です!
さてさて、今日はBOOKHOTEL京都九条館内の数ある本の中から「絵本」を
ピックアップして、ご紹介していきます。
大人こそ絵本を読んでほしい!!
この記事を書いているスタッフSは絵本が大っっ好き!!
(好きすぎて某絵本屋さんの「絵本屋さん養成講座」を受講したくらい)。
なんならその勢いで、ホテルの絵本も一部選書させていただいています!!我ながらいいセレクトやわぁ…、と自画自賛しちゃってるくらいなので、
語り出したらちょっと長いです。多分まあまあしつこいです。笑
ホテルの選書は、名作の中から、幅広く楽しめるものをバランスよくチョイスしたつもりですが、個人的にはまだまだ増やしていきたいという野望もアリ!
絵本は、小さな頃の自分にかえって読むこともできるし、アートブック風に楽しむことだってできる…。なんだか可能性に満ち溢れてますよね。
絵本の大きさやレイアウト、色合い、はたまた手触りなんかもその絵本の印象に直結するので、実は絵本ってめっちゃハイスペックな創造物というか、アート作品なのでは、と私は思っています。
「身近に触れられるアート」の入り口にもなるんじゃないかなぁ、とも。
だから子どもはもちろん、
小さい頃にあまり本にふれてこなかったな…。
本は読みたいけど、小説一冊を読み切るのってちょっとしんどいな…。
はたまた海外からのお客様にも…。
いろんな大人の方にも、というか大人の方にこそ、読んでほしい。
「ことば」や「アート」「文化」に気軽に触れるきっかけになること
間違いなし!だと思っています。
絵本のことばにはリズムがあります。
いい絵本は、ことばが引っかからず、テンポよく読めちゃうのです。
こちら、試しに声を出して読んでみてください。
例えばこんなふう。
どうですか?ひっかかりなく、リズムよく読めませんか?
厳選!BOOK HOTEL 京都九条にある 絶対読んでほしいおすすめ絵本たち。
①『よあけ』(ユリー・シュルヴィッツ)
夜から朝に移り変わっていく陰影の様子が美しいのです…。
②『ぼくは川のように話す』(ジョーダン・スコット/シドニー・スミス)
川の水の流れと水面に反射する光の美しさは必見です!!
(絵を担当したシドニー・スミスは光の魔術師…!)。
③『空の絵本』(長田弘/荒井良二)
雨が降って、止んで、星空へと変化していく描写が圧巻。
詩人の長田弘さんがことばを編まれているので、表現も秀逸です…!
④『やっぱりおおかみ』
佐々木マキさんの名作。POPなイラストが素敵です。
佐々木マキさんは村上春樹さんの作品の挿画でもおなじみですよね。
じぶんはじぶんでいいんだ、っていうメッセージを端的に伝えてくれる大切な絵本です(ちなみに佐々木マキさんは他にも『はぐ』もおすすめ)。
⑤書ききれないです!!!他にもたくさん…!
『本の子』『もしもぼくが本だったら』『ルリユールおじさん』
この3冊は、本好きさんにはたまらないはず…!
(もう話すと長くなるけど、とにかく読んでみてほしい…!)
お部屋に置いてあるショーン・タンの『エリック』も最高。
もともとは『遠い町から来た話』という本の中に収録されている一つのお話なのですが、私はこの『エリック』単体での小さな絵本が大好き。
絵本について、というか好きな本について語りだしたら、ほんとに永遠に語ってしまいそうになるので、今日はこの辺にしておきます…。
そのほかの選書も、スタッフそれぞれの好みの分野があるので興味深い本ばかりなこと間違いなし。BOOKHOTEL京都九条のロビーや各フロア、そして客室にもたくさんおすすめ本たちが並んでいます!
ぜひ、本と旅を楽しみにBOOKHOTEL京都九条に遊びにいらしてください!
スタッフとのおしゃべりもぜひ楽しんでくださいね…!
(おすすめなんかきいていただけると嬉々として語ります!!)
書いた人:BOOK HOTEL 京都九条 スタッフS
監修:BOOK HOTEL 神保町 moon
〈スタッフS〉
絵本や詩歌(短歌含む)など、ことばのリズムやそこから思い描く情景が見えるジャンルの本か好物です。感情移入が甚だしいので本を読んでめちゃめちゃ泣きます(にやにやもアリ)。積読山を自宅に所持しており、そのうち埋もれる不安に苛まれています。珈琲と本の組み合わせに至福を感じる性質があるため、ときにはカフェや喫茶店を彷徨っています(健康上の理由により現在断酒中)。