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【寒い日に読みたい本まとめ】心が温まる本を召し上がれ。

ついに12月に突入!暑かった夏が終わり、秋を堪能する暇もなくすっかり冬になってしまいました。1か月後には新たな年を迎えるなんて信じられません。

12月は何かと忙しくなる時期です。まだまだ今年やり残したことがたくさんあって焦っている方もいるかもしれないし、新しい年を迎えることに不安な気持ちを抱えている方もいるかもしれません。

気持ちの余裕がどんどんなくなり、心が擦り減ってしまうこの時期。おまけに寒くて体も冷え切ってしまうこの季節。温かい気持ちになる本を読んで、少しゆったりとしてみませんか?

本を読み、温かい飲み物を飲んで暖かいベッドで眠る。これだけでほんの少し心にゆとりが生まれるはずです!

今日は「寒い日に是非読んでほしい本」をご紹介します。

冬に読みたい心がほっこりする本

夏にホラーを読むとヒヤッとするように、冬に温かい気持ちになる本を読むと心も体も温かくなるものです。

寒い冬。みなさんが少しでも温かな気持ちで毎日を送れますように。そんな願いを込めて、3冊の本をピックアップしました!

ぐつぐつ、お鍋 / おいしい文藝シリーズ

家族とでも、友達とでも、1人でも。鍋を食べると元気になれる!

冬になると何故か無性に食べたくなる魔性の食べ物、鍋。

この本は「鍋」をテーマに様々な作家の方々が思い出や習慣について書き綴ったエッセイです。収録数はなんと37編!

こんなにもたくさんの鍋に関するエピソードを読めるのはこの本しかありません。いわば寄せ鍋のような本です!

この本を読んでいて思うことは、鍋ってめちゃくちゃ家庭料理だったんだな!ということ。家庭によって入れる具材も出汁の味も全然違う。

例えば我が家では最初の日は水炊き。次の日からは出汁を使った鍋が続き、最後の日はキムチ鍋。こうして1週間毎日鍋ばかり食べている週もありました。今考えても鍋食べすぎでは???と突っ込みを入れたいくらいです。

こんなに鍋尽くしではないにしても、みなさんもそれぞれ鍋に関するエピソードをお持ちではないでしょうか。

読んでいるだけで体がぽかぽかしてきて、絶対鍋が食べたくなりますよ!今年の冬は読書で温活してみませんか?

木曜日にはココアを / 青山美智子

あぁ、世界はこんなにも優しかったんだな。心が浄化される一冊。

「人と人との縁」や「運命の赤い糸」の存在を心から信じてみたくなります。

この本は川沿いにひっそりと佇むマーブルカフェを中心に12人の登場人物が交差する連続短編集です。登場人物が少しずつリンクするので次は誰の話だろう?とわくわくしながら読み進められます。

現代社会は忙しい。だからこそ、普段生活しているとどうしても孤独を感じてしまいます。自分一人で戦っている気がして、どこにも救いがないように感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、この本を読むと自分は決して1人ではないんだなと思えます。周りの人の何気ない一言に背中を押されたり、ちょっとした優しさに救われたりする。同じように、私の何気ない一言が誰かを救っているかもしれない。

きっと、そんな奇跡みたいなことが毎日少しずつ起こっているのだと思います。世界にはこんなにもたくさんの優しい気持ちが溢れていたんだということに気付かされます。

読み終わった後の胸の温かさをずっと覚えていたい。この優しい気持ちを誰かに伝えたい。そう思える本です。

寒い夜にはこの本を。少しでも心を温めてから眠ってくださいね。


実はこちらはスピンオフ作品も出版されています!

いつもの木曜日

「木曜日にはココアを」の前日譚。
こちらもとっても優しい物語です。オールカラーの美しい挿絵と心に刺さる素敵な言葉がたくさん。

ずぅっと手元に置いておきたくなりますよ。


雪の夜は小さなホテルで謎解きを / ケイト・ミルフォード

小さなホテルに隠された謎が解けたとき、きっと目の前の誰かを大切にしたいと思う。

舞台はクリスマスを目前に控えた小さなホテル。通常は雪に閉ざされるこの時期にホテルを訪れるものはいない。そんな中、次々と現れる奇妙な客たち。彼らの目的は一体…?

・東京創元社の海外ミステリーというカテゴリ
・雪の日に閉ざされたホテル=密室
・目的不明の奇妙な客

この3つ要素が揃うと不穏な雰囲気が漂いますよね。「もしかして密室殺人??最後にはみんないなくなるのでは?!」そう思われる方は多いと思います。

もちろん私もそう思いましたし、それと同時にすごくわくわくしました。これは超王道ミステリー作品なのかもしれないと。しかし、その期待は良い意味で裏切られます!

悲劇的な物語だろうと身構えていたところにほんわかとした雰囲気が漂う。ほんわかしたと思ったらファンタジーのような世界観に引きずり込まれる。色んな表情を見せられ、最後には心が温かくなる不思議な本です。

これは小さなホテルで起こった優しい世界の物語。出来ればクリスマスまでに読んで欲しい一冊です。

ぜひ、あとがきまでたっぷりとお楽しみください!

おわりに

今回は3冊の本+αをご紹介しました!

12月はとってもバタバタする季節。心の余裕もなくなり、苦しい時もあるかもしれません。

そんな時はほんの少しの時間でも良いのでゆったりと本を手に取ってみてくださいね。もちろん、本のお供はココアと共に!



この記事を書いた人:Mumin 


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最後までご覧いただき、ありがとうございます。 ぜひあなただけの1冊を探しに、遊びに来てくださいね。