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早期退職のすゝめ?職場の上司になぜか「FIRE」の本をおすすめされた話。

「これオススメです〜!」

ある日、支配人から突然の連絡が。
リンクを開いてみると、「FIRE」の文字が飛び込んできました。

おすすめされたのは、
穂高唯希さんが書かれた『#シンFIRE論』。

え、社員に早期退職勧めるの?
と思っていると、さらに追加でメッセージが。

「生き方がおもしろすぎる本です!ぜひ!」

???
はてなマークが浮かびまくる私。
しかし、読んでみて、わかりました。

めっちゃおもろいわ。

支配人がおすすめしたくなる気もちがわかる!
これ、みんなに読んでみてほしい!

ということで、私のいちおしポイントをご紹介します!
投資やビジネス書が苦手な方でも大丈夫。
だってそういう本じゃないので!


そもそも「FIRE」とはなんぞや?

本題に入る前に、この本のタイトルにもある「FIRE」の定義をおさらいしておきましょう。

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立」と「早期リタイア」を意味する言葉です。

大和証券 ダイワファンドラップONLINE
「今話題のFIREを解説!資産運用で早期リタイアを実現する方法とは?」より

なるほど。
私が初めてこの言葉を耳にしたときに浮かんだのは「火」でした。
お恥ずかしい。

つまり、FIREする=働かなくていい、ってこと?
めっちゃ自由じゃ〜ん。
本書を読む前の私は、そう捉えておりました。


人生2度なし、悔いなく生きよ。

読み始めて数秒で、私の中のFIREの概念は崩れ去りました。

「人生2度なし、悔いなく生きよ。」

本をめくると、一番最初のページにこの言葉が書かれています。
続くページにはこんな言葉も。

私が一貫して掲げるFIREは、
早期退職してはたらかないことではなく、
「経済」と「精神」の自立を得て
自由で主体的な人生を描くこと。

4ページより

な、なんか、私が想像していた内容と違う…。
予想を裏切られたこの感じ、早くもワクワクが止まりません。


投資についての記述は、たったの2割

読み進めていて驚いたのは、投資に関する記述の少なさ!

だって、FIREには投資がつきものなんじゃないですか?
「成功する秘訣!」
「今買うべき商品はこれ!」
こういった類の記述が多いのでは、と思っていたのですが、とんだ間違いでした。

まず、本の構成が面白い。

「第1章 選択の思考法」から始まり、遮断、対人、目標など、さまざまな思考法が7章にわたって続きます。

もちろん、投資の思考法の章もありますよ。
ただ、思った以上に分量が少ない!

投資の章はサラッとしか読めていないのですが、がっつり詳しく!というよりは、筆者の投資に対する考え方やタイプ別プランなどが、やさしい言葉で書かれている印象でした。

(といいつつ、本当にさらっとしか読んでいないので真偽は不明ですが…。気になるところだけ読む、そういう読み方でもいいですよね)


早速取り入れてみた!3選

本書には「流されるな」と書かれていましたが、私は影響を受けやすい女。

流される、ということを自ら選択しているのだ、と言い聞かせ、早速書かれていたことを実践してみました。

・・・

1. 先延ばしにしない

何を隠しましょう、私は面倒なことを先延ばしにする女でもあります。
締め切りギリギリにならないとやる気が起きない。
なんでもっと早く取り掛からなかったんだ〜、と後悔するのはいつものことです。

というわけで、面倒なことこそ、先に片付けてしまうことにしました。
後回しにすると、脳の容量がそれに支配されてしまうため、全体の作業効率が落ちてしまうそうです。

確かに。
この方法を取り入れ始めてから「あ〜あれやらないかんな〜」と考える時間が減りました。
だって、もう完了しているから。

短時間でぱっとできるものはその場でやる。
時間がかかりそうなものはあらかじめ作業時間を決めてしまう。
こんな感じで、面倒なことを考える時間を減らしたら、仕事に対する「ああ〜」という気持ちも減りました。
なかなかいい気分で仕事に取り組めております。

・・・

2. モチベ低い=チャンス!と捉える

モチベーションが低い時って、ほんっっとうにしんどいですよね。
でも、それはラッキーなんだ!と筆者は言います。

モチベーションが低い時こそ、自分の不満や違和感と向き合えるチャンス。
自分は何を求めているのか。
抱いた負の感情ととことん向き合うことによって、よりよい方向へと進んでいけるとのこと。

目から鱗でした。
こんな考え方があるのか。

自分ひとりで考えても答えが見つからない、という方は誰かに話を聞いてもらうのも手だと思います。

かくいう私も先日、「しんどいよ〜〜〜」と支配人や代表に泣きついてしまいました。
ひとりで考えても、自分が何に悩んでいるのか、何がしんどいのかがわからなかったのです。
しかし、話をするうちに思考が整理され、最後は解決策まで見つかるという状態まで持っていくことができました。
大感謝です、本当にありがとうございます。

いやいや、話聞いてくれる人なんておらんねんという方もご安心ください。
我々が!いるではないですか!

BOOK HOTEL 神保町で行っているブックカウンセリングは、お客様のお話を聞いて、ぴったりの本をご紹介するというサービス。
そう、私たちが全力でみなさまのお話を受け止めるサービスです。
気になる方は、ぜひ。

・・・

3. 階段を利用する

この本に出てくる「階段」という単語の多さよ!
いたるところで「階段をのぼる」という言葉が出てきます。

確かに、手間をかけずに運動する方法としてはぴったりな階段。
というわけで、私もありとあらゆる階段を利用することに決めました。

もちろん、神保町駅A1出口までの長い階段も。
毎朝ぜえぜえ言いながらのぼっています。

でも、なんだかすっきりした明るい気持ちになれるんですよね。
気のせいでしょうか。

出勤前のちょっと憂鬱な気持ちも吹き飛び、健康にもいいなんて一石二鳥!
ぜひみなさまも、騙されたと思って試してみてください。


「FIRE」は目的ではなく、手段

この本を読んでいて、強く感じました。
早期退職したいからFIREを選んだわけではなく、自分にあった生き方がたまたまFIREだっただけなんだと。

そう、この本には「FIREしようぜ!」ではなく、「自分にあった生き方見つけようぜ!」というメッセージが込められていたのです。

支配人…。疑ってすみませんでした。


今回ご紹介した『#シンFIRE論』は、当ホテルの1階に置かせていただいております。
どなたもご自由にお手に取っていただけます。
ちょっと読んでみたい方、私とこの本の話がしたい方がいらしたら、ぜひ足をお運びくださいませ。

お待ちしております〜!


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