「年末年始、何の本を読もうかな~?」と迷っているあなたに、気分にあわせたオススメ本の紹介
気づけば今年も残りあとわずか!
みなさん、年末年始の予定はすでにお決まりですか?
長期のお休みに入る方は、久しぶりに過ごす家族との時間や、普段なかなかとれない自分だけの静かなひとときを感じることができますよね。
本好きの人にとって、まとまった時間が取れる年末年始は、積読の解消ができる絶好の機会!
中には読んでいない本が無数にあるにもかかわらず、本屋に駆け込み大量の本を購入して「積読が減らないよ!!!」と、悲鳴(嬉しい)をあげている人もいるのではないでしょうか。
そんな読みたい本がありすぎて困っているひとがいるいっぽう、何の本を読もうか迷っているひともいるのではないでしょうか?
日ごろ忙しくて本を手に取る気力も起きない。せめて時間がある年末年始くらいは本を読もうとなっても「これだ!」と思える1冊がなかなか見つからない・・・
今回はそうした方に向けて、その時々の気分にあった本の紹介をしたいと思います。
将来のことを考えるきっかけになる本から、な~んも考えたくないときに読みたい本、ゆったりした気持ちにさせてくれる本などなど。
やることがなく家で暇を持てあましている。または実家へ帰省するさいの新幹線・飛行機の中でのお供の参考にどうぞ!
自分の時間を大切にしたい
紹介する本:じぶん時間を生きる TRANSITION
今の自分の生き方に疑問を感じているとき、ちょっと立ち止まって考えたい人にぴったりな1冊です。
著者の佐宗さんは、仕事では会社の代表、プライベートでは一児の父と、充実感はあるものの多忙な日々に追われていました。
しかし、ある日「このままではいつか病気になってしまう」と感じ、時間の使いかたについて考えなおしました。そこからは他人に時間を委ねるのではなく、自分時間を大切にしながら生きていくことを決意しました。
多忙な日々に忙殺されているひとは、そこから切り抜ける新しい考えかたを見つけられるかもしれません。
言葉の海に潜りたい
紹介する本:水中の哲学者たち
現代の哲学者、永井玲衣さんの哲学エッセイ。
わたしたちの生活は哲学で溢れていることに気付かされる1冊です。
昔の哲学者たちは呪文のような難解な言葉をつかうので、どうしても難しいイメージを持ってしまいますよね。
しかし、本書は永井さんが日常で感じたことを親しみやすい文体でユーモアを交えて書いているため、哲学の入門書として持ってこいです。
考えることはめんどくさいし疲れる。
けど、果てしなく自由にもなれる。
読んでいる最中は、言葉の海のなかでブクブクブクと泡を出しながら、あれこれ考える贅沢な時間になります。
休みたいけど、休みかたがわからない
紹介する本:休むヒント。
「休むのが下手」と自負する人には、心に響く内容が満載の1冊です。作家、漫画家、声優、哲学者といった、さまざまな専門家が「休む」ことについて書いたアンソロジー。
本書で取り上げられているのが、どちらかというと休むことが苦手なひとたちです。
この休みベタのひとたちを見て「あ、自分はここまではひどくないや」と思う人もいれば、「私はこの人たちより休むのが下手ではないか・・・」と、自分の休むセンスを客観的に捉えることで、なにかヒントが得られるかもしれません。
いまは何も考えたくない
紹介する本:今日の人生3 いつもの場所で
ほっと一息つきたい
そんなときは益田ミリさんに頼るしかありませんね。
『今日の人生』はミリさんの日常をゆるやかに描いた人気シリーズ。
ミリさんは何気ない日常から小さな幸せをみつけることがとても上手な人。作中でミリさんが公園に隣接しているカフェで桜を眺めながら、こう言い放つシーンがあります。
ぼんやりしないことのほうがもったいない
時代の流れが早く、ぼんやりすることをよしとしない世の中に息苦しさを感じているとき、ミリさんの言葉が心に染みわたります。
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われて反省するのではなく、ぼんやりすることを大切にしてもいいじゃないですか。
心をゆる~く、ときほぐしたい
紹介する本:迷子手帳
歌人の穂村弘さんのエッセイ。
歌人というと高尚なイメージでこちらも身構えてしまいますが、穂村さんの優しくゆったりした世界観は、疲れたこころをときほぐしてくれます。
穂村さんは、小学生のとき人気者になりたいがために「いつもインコを肩に乗せている神秘的な少年」になることを画策していたそうです。そのことを大人になってから思い出し、恥ずかしさのあまり「ぎゃー」と1人で悶えるシーンは、読んでいて思わず「ふふふ」と笑みがこぼれてしまいました。
年の瀬を穏やかな気持ちで迎えたいかたにはオススメの1冊です。
さいごに
年末年始は、1年を振り返り、心を整える特別な時間。
お気に入りの1冊とともに、自分だけの静かなひとときや、大切な人と過ごすあたたかな時間を楽しんでください。
書いた人:Reo