見出し画像

神保町にそびえ立つBook Hotelに勤めてカレーをたくさん食べるようになった〜スタッフMのお仕事日記〜

はじめまして。スタッフのMです。本当は苗字の頭文字であるKでやりたかったのですが、先のnoteのKさんに先を越されてしまったので諦めました。Kさんとは仲良しです。素敵な記事なのでぜひこちらもお読みください。

さて、私はKさんとはまた違った視点で、BOOK HOTEL 神保町の魅了をお伝えしたいと思います!というのも、私はこちらで仕事を始めてそろそろ2年になるので、アルバイトとしてはなかなか長いんですね。
神保町という街にも馴染んできましたし、ホテルの遍歴も少しは眺めてきた身として、これからゆるゆると、私の日記というか所感を、綴るつもりです。
今回は5分くらいで読めますから、ぜひちょっとの間ぜひお付き合いください。

2022年12月、神保町に「本がいっぱいあるホテル」がオープンしました。私はオープン前、プレオープンの時期からこのホテルに携わっていました。あと1ヶ月ほどでちょうど2年。そこそこシフトに入りながらも、違う仕事も色々としているので、好きなだけ働いたり働かなかったりしているのですが、このホテルの勢いや波みたいなものに飲み込まれて、シフトの日はカレー食べないと持たないようになってきました。嘘です。うどんでも大丈夫です。
職場を神保町に選んだのは、この街が大好きだからです。本屋も、喫茶も、カレーも、うどんも、居酒屋も。本当に何もかもが最高です。

早速ですが私の神保町のおすすめカレーを紹介します。
さらさらカレーの最高峰は、「パンチマハル」です。

https://ameblo.jp/panchmahal/

旨味たっぷり、野菜たっぷり(メニューによります)のさらさらっとしたカレーから、どこからやってきたの!?というくらいの旨味の間をかいくぐって忍び足でやってくる辛味。美味しさにひれ伏し次々に口に入れていると、かなりな辛さになっていて、気が付いたらはふはふと口腔内が苦労している。そんなとき、絶対的な救いとなるのがパンチマハルの独特なラッシー。さらさらカレーに反して、ラッシーはめちゃくちゃどろどろなんです。さらさらで旨辛い、どろどろもったりで甘い、完璧なアンバランス……という名の本がありますね。こちらもぜひに。すべてを完璧にしようとする(そして惨めに失敗する)のではなく、毎日三つのことだけをうまくやろう、という本です。

カレーのおすすめもうひとつは、「エチオピア」です。個人経営の店が多い神保町で特別美味しいものを食べようとすると、あら定休日!あら臨時休業!ということが多いのですが、エチオピアはかなりいつでもやってます。年始も一番最初に開くカレー屋さんです。

はじめにじゃがいもがまるごと一個出てくるのですが、テーブルには塩とスパイス塩のみなので、追加で無料マーガリンを頼むのが吉。野菜とチキンのカレーがおすすめです。これでもかというくらい野菜とスパイスがたっぷりで、お酒を飲んだあとのシメにも食べられちゃうくらい、重くないのに味はしっかり。辛さが選べるんですけど、私はあんまり辛すぎると味が飛んじゃうような気がして控えめにしてます。玉ねぎのアチャールもピリリと辛くて美味しいので、辛さ2くらいで頼んでアチャールをつけるのが好き。あ、70倍まで選べるんですよ。50くらいで食べてる人はよく見かけます。

神保町ってうまい!!!というのが条件反射的に脳と舌にこびりついてます。神保町って名前を出すたびに、どこかしらの美味しいお店の味が思い出されるんですもん。本当、一日過ごしていただきたいです。ミロンガって喫茶店も大好きだったんですけど移転しちゃいました。場所はほとんど同じなんですけど、元のは煉瓦の建物で超可愛かったんです。


日記と言いつつお店紹介になってしまった……そんな中矢継ぎ早ではありますが、少しだけホテルの話をしようと思います。素晴らすぎる神保町に建っている12階建て、ちょっとのっぽなうちのホテル。高い建物と低い建物が入り交じるこの街で、なんとも言えない絶妙な高さなんですけど、外観は新しめで老舗だらけのこの街からは少し浮いてる。そんな中、とにかくこのホテルの「変」っぷりというか、勢いはすごいんです。

心をこめた手作業、ブックサービス

誕生日本、ブックマッチング、ブックペアリング、ガチャガチャでシークレット本……。(ブックサービス等々詳細はこちら↓)
本に関するたくさんのサービスをご用意しています。

さらに、うちのホテルで燦然と輝くのはスタッフ自作のPOP。私が働き始めて最初に行った仕事が、POPの作成でした。
「本読んでください! そしてPOPを書いてくれ! 一日3枚」
って言われて、黙々と早く読み終わりそうな本に手をつけました。あれ……これでお金もらっていいのかな?
ブックマッチングもそうです。
お客さんに事前に答えてもらったアンケートから、合いそうな本を2、3冊選んで、小さな手紙をつけてお渡しします。
これ、ホテルのお仕事ですからね(笑)

最近私が書いたPOPがこちら。

三島由紀夫『夏子の冒険』です。
とにかく自由に書かせてもらえるのがうちのホテル。本が好きな気持ちがあれば、ジャンル問わず自分の個性を発揮してPOPを書いて良いんです。

個性溢れるスタッフ

だからこそ、BOOK HOTEL 神保町には本当に面白いスタッフがたくさん勤めています。みんなそれぞれ好きな本が違うし、仕事を掛け持ちしていたりするし、専門分野が違うからこそ、色々なタイプの本を集められるんです。

夜19時から22時までは、フロントでバーも営業していて、フロント業務が忙しくないときはスタッフとお話しできることも。本の話をしたり、置いてある本を手に取って静かに読んだり。
お腹が空いたら街に出てカレーを食べる。
あ、私、お客様によくおすすめのお店を聞かれるんです。
今日紹介した以外にもおすすめのカレー屋さんなりうどん屋さんなりがあるので、ぜひ聞いてみてくださいね。

さて、今日はこのくらいにしましょうか。
次回はさらにカレーを紹介するか、近隣の古本屋や新刊書店を紹介するか……両方というのもありかもしれません。
タイトルはお仕事日記だから、私の仕事の報告でもいいかも。
いや、それは上司にしましょうか(笑)また最近書いたPOPでもいいかもしれませんね。ちょっと考えておきます。

そうだ!最後に。最近、純文学風カレーというのを販売し始めたんです。
600円でフロントにて販売しています。
本に一番合うカレーは、個人的にはビーフカレーだと思っています!
コクのあるビーフカレーに、重ためのブラックコーヒー、そしてちょっとレトロに昭和の純文学なんか読むのはいかがでしょうか?
箱のデザインがとっても可愛いです。

このレトロな街で私は、本という時間の交錯にどっぷり浸かって、美味しいものを食べまくるという今性を大事にする、そんな不思議に心地よい時間を過ごしています。
自分が楽しく過ごせているから、これをお読みになった方にも、神保町の街、そしてこのホテルの魅力をとことん味わっていただきたいです。

スタッフMは、お仕事日記第2弾が書けるように頑張ります。
そして今日も笑顔で受付します。
また読んでいただけますように!
see you again!


最後までご覧いただき、ありがとうございます。 ぜひあなただけの1冊を探しに、遊びに来てくださいね。